【トラリピは儲からない?】
トラリピは儲からない?
トラリピは儲からないという記事を見ますが本当に儲からないのでしょうか?
トラリピのデメリットはマネースクエアのホームページに記載がありますので見ていきましょう。
【デメリット】
・戦略上、短期間では大きな利益を狙いにくい
・評価損を抱えやすい(特に運用当初)
・トレンド相場に弱い
まさに儲からないんじゃないかー と思えちゃいますね。
一つずつ見ていきましょう。
・戦略上、短期間では大きな利益を狙いにくいの?
マネースクエアのホームページでは、『短期間では総推移(トータルの値動きを示すデータ)が小さいため大きな利益を狙いにくい』と記載がありますが、総推移、、、いまいちな表現ですね。よく分からないです。
要はFXなので売り買いを繰り返す回数が必要で、短期間では売り買いを繰り返す回数は少なくなるので利益も少ないということでしょう。
・評価損を抱えやすいの?(特に運用当初)
マネースクエアのホームページでは、『ポジションが増えるごとに含み損は拡大しますが、相場が反転すると含む損が減少しながら、手元に利益が残る』と記載があります。
安く買って高く売る(又は高く売って安く買う)ことで発生する差益を狙う訳なので、買った時点(売りから入った場合は売った時点)から売るまで(売りから入った場合は買うまで)は、裁量トレードでもある断面では含み損が発生することもあることです。
しかしレンジ内に複数のトラップを仕掛けるので、為替のトレンドによっては仕掛けたトラップの数だけポジションを保持することになり含み損は拡大します。裁量トレードとは大きく異なるポイントですね。
「特に運用当初」とありますが、ほぼ常に含み損を抱えることになるので、「特に運用当初」という記載は誤解を招きますね。
トラリピは儲からないと書かれている記事に必ず書かれているデメリットが含み損です。
・トレンド相場に弱い
マネースクエアのホームページでは、『どちらか一方に進んでしまうトレンド相場には向いていない』と記載があります。
先の「評価損を抱えやすい」で記載したとおり、為替のトレンドによっては仕掛けたトラップの数だけポジションを保持することになるが決済が発生しないので利益がでないことになります。
トラリピは儲からないと書かれている記事には他に下記を見ることがあります。
・途中で止められない?
・レンジを底抜けると地獄が待っている?
・スワップ通貨は円高確定?
・マイナススワップの影響は小さい?
・複数通貨ペアの運用で分散ができる?
含み損は必ず発生する仕組みだと理解してはじめる(途中で止められますよ)
トラリピはレンジ内に複数のトラップを仕掛けますので、ポジションを持った後、決済されるまで含み損は必ず発生する仕組みであることを理解しましょう。
また、損切りしなくとも途中で止められますよ。
2022/2/19 からトラリピを取り消す場合、「決済注文を残す」ことができるようになりました。
ただし持っているポジションが決済されるまでにかかる費用(預託証拠金など)は出金できないので、今すぐ現金化したい場合は持っているポジションの損切りを考慮する必要があります。
また持っているポジションが決済されるまでにかかる費用がない場合もポジションの損切りを考慮する必要があります。
トラリピ運用試算表で必要な資金を計算してはじめる
100円から始められる FXとは異なり、トラリピをはじめるにはある程度の資金が必要となります。
わたしは 30万円を準備しその内の 15万円を資金としてトラリピをはじめています。
ブログ内のトラリピ設定内容に記載がありますが、トラリピのツールにあるトラリピ運用試算表で想定ロスカットまでのトラップ本数を計算することで、運用資金に対するレンジとそのレンジ内に仕掛けるトラップ本数とロスカットの金額を確認することができます。
わたしは過去のチャートからロスカットレートを決めています。必ず大丈夫だとは断言できませんが、リーマン・ショック級の金融危機を想定したロスカットレートである前提としています。極力損切りはしたくはありませんのでわたしはリスクを試算しています。
ロスカットレートを甘く見積ると運用資金難になり、損切りするリスクが高くなりますので注意しましょう。
想定ロスカットの金額とレンジまでの金額が離れている分だけ資金が必要となるので、準備できる資金によって通貨ペアの選択肢が異なってくることも気をつけましょう。
有り金すべて投資に突っ込むことはしない
わたしは資産の内 30%は預金(現金)を持つようにしています。(ポートフォリオ参照)
またトラリピを始める時も半分は余剰資金として現金を持つようにしました。
想定ロスカットレートは完ぺきではありません。将来必ず起こる金融危機でも損切りしない為、余剰資金を持つことは重要だと思います。金融危機が起きた場合は、更にロスカットレートを下げる為に余剰資金を入金しリスク回避します。
レンジを底抜けしても地獄ではないようにする為にも、甘くない想定ロスカットレートの設定と余剰資金の準備をしましょう。
スワップと上手につきあう
マイナススワップはボディーブローのように体力を奪います。
トラリピでもマイナススワップの発生する通貨ペアの買い又は売りはしないと決めています。
スワップとは 2国間の金利差のことをいいますので、各国の政策金利が見直される度にスワップポイントは異なってきます。
よって今はスワップを受け取っている通貨であっても、明日になるとスワップを支払う通貨となることがあります。
そのような場合、トラリピの発注を見直します。(これまでも都度見直ししてきていますよ)
なのでトラリピは「ほったらかしで運用」とはいかないものであり、メンテナンスは適宜行う必要があることも理解しておいたのが良いと思います。でもマイナススワップを気にしない場合は異なりますね。
また金の CFDでも買いポジションの場合、スワップポイントがマイナスになるので CFDをはじめる方はスワップポイントを注意しましょうね。
分散投資としての通貨の組み合わせ
投資には分散投資が有効ですが、トラリピ内だけでリスク分散するのは無理があるのでないでしょうか。
株、投資信託、金などに分散投資をお勧めします。
トラリピでのレバレッジ
選択する通貨ペアにもよりますが、リーマン・ショック級の金融危機を想定したロスカットレートを採用した注文の場合、レバレッジは 0.2 ~ 0.5 ほどの低いレバレッジとなります。
レバレッジが低ければ低いほど儲からないし損もしません。トラリピを紹介している他のブログの設定もレバレッジは低く抑えられています。
裁量トレードと比べるとトラリピはレバレッジは低く、運用資金に対する利益が薄いのはこれまで記載してきたとおりです。
しかしながら低いレバレッジでもトラリピでは利回り 10%で運用されている方が多くいるのも事実です。
考え方次第になりますが、長期の資産運用の一つとしてトラリピはありだと思いますよ。
攻めのトラリピ
わたしは攻めのトラリピを公開していますので、4.0 ~ 4.5%と高いレバレッジで運用しています。2021年の運用利回りは 25.26%でした。
リーマン・ショック級の金融危機を想定したロスカットレートで試算した場合、リスクを取っているので機会損失が大きくなります。
そこで金融危機で逆に動く通貨ペアの買いと売りの組み合わせを複数同時に運用することで機会損失を極限まで減らすことを実践しています。例えば安全資産といわれる円が買われるときにレンジの底抜けで含み損だけを増やすのではなく、決済を増やす通貨の組み合わせを同時に運用していることになります。
とはいっても過去のチャートがすべてではないので、預金(現金)を持つことで金融危機のときは資金追加で回避することを前提にしていますよ。
わたしの目標は高く運用利回り 33%としています。3年で資産を倍にできたらいいですよね!
去年(2021年)は 25%だったので全然足りませんでしたが 4年で資産が倍になる計算なのでよしとしています。
税引き前の数字なので、実際は 3年で資産が倍にならないんですけどね~
トラリピのレバレッジとは運用しているリスクが見える化されているといえます。
リスクを低く抑えたい方はレバレッジの数字を低くしましょう。
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